キレる

まさか上司からそう言われるとは。

先日、大仕事が終わったのにあいかわらず仕事が山積みで、いいかげん嫌になっていたところに私の部下ということになっている(けど人事権はない)奴がこっちを露骨に舐めた口をききはじめたので、さすがにムッとして理由を作って外出したのであった。

午後9時頃に、顧客のところから上司に電話してその件について話したら「キレればいいのに」とか平気で言うのであった。この上司、鍛え抜かれた企業戦士だもんで、キレるくらいではまったく動じない。自分の席で腕組みしたまま眠ってしまって、そのまま朝まで座っていて翌日は何事もなかったかのような態度で仕事する。

そんな奴には、普通の人間のことなんか判るはずはないのだ。土日をまるごと潰されて、しかも月曜から当たり前に一週間が始まってしまう生活が普通だと思っている。私らもやったけど、この上司もいっしょに仕事していた(というより、顧客の休憩室でずっと寝ていた)のだ。こんなのと一緒に仕事するのは嫌だ。

しかも、後から聞いたところでは「どうもあの課長と○○くん、昼も夜も何か食っているところを見たことがない」「睡眠時間、3時間くらいで十分らしい」というような噂が。サイボーグなのか? いやむしろアンドロイドか? ビジネス戦士として開発されたんじゃないだろうな。

だがロボットにしては、結構よくキレるのだこの人。もっともキレた後はケロッとしている。あれって「キレる」という新開発の「感情回路」なのかもしれないなあ。技術の進歩って凄いもんだ(違)。だけど、人間はそんなに便利にはできていないのである。未来の波に乗れない奴だっているのである。

明日も、私自身は何もしないしできないのだが、顧客のところに出勤して仕事である。(リーダーだから、かなあ。嫌がらせかも)予定では午前中で終わるので、午後からのイベントには参加できるはずなのだが……こないだのは午後6時終了予定が9時までかかったもんな。予定なんか信用できるか。

ああ、それにしても、仕事がこんなに厳しいものだったとは。知らなかった。私みたいに、結果が正しければ途中はちょっとショートカットしたりしたっていいじゃん、というような方法論で生きてきた奴にはついていけない世界である。技術者としては、もちろん私の方が邪道なのだが、私は文系の技術者なのだ。それで今までなんとかやってきたのに。

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